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キシタエダシャク

学名:Arichanna melanaria fraterna
シャクガ科(Geometridae) エダシャク亜科(Ennominae)
2012年6月21日 (金)
遠くから見たらヒョウモンエダシャクかと思った…ら違った、後翅が全部黄色だー、わーい、キシタエダシャク初見、初見♪
ぶっちゃけ、もう少し翅を閉じ加減だとスルーしてた可能性が大。
そしてやっぱし近視も遠視も進行中…いや、近視は進行してないか、遠視だけか。(いさぎよく老眼鏡を検討する時期がきているのかもしれない…)
2016年4月26日 (火)
鳥取県西伯郡南部町下中谷
この日に一番最初に来た幼虫。(点灯前なので一番乗りw)
どうやらキシタエダシャクが一番似てるなぁ、だけど頭部近くってか首(その表現はおかしい)の辺りの白い点がある写真は1枚も検索で出て来なくて微妙な感じ。
まぁこれはかなり後日に判明するんだけど模様ではなかったんだな。(詳細は後述)
5月1日に蛹化した。
いつ羽化するかなー、とワクワクしながら毎日観察。
二週間程経過観察してたんだけど、あれ?おかしいな?何かこの蛹…透けてないかい???と思ってケース内をよく見たら…蛹と脱皮した幼虫時の抜け殻以外にも何か入ってるのに気付いた。
寄生蝿の蛹〜ッ!?(絶叫)
そう、蝿に食われて死んでいたから羽化しなかったのら、残念無念。
こんにゃろ、どんなヤツ(蝿)が出てくるか見てやる!と思って更にケースを放置してみたんだけど…どうやら犯人も羽化失敗で死亡したらしく何ヶ月経っても出て来ないという…ね。
脱出してから蛹化した筈なのにケース内に寄生蝿の抜け殻が入ってないのに疑問を覚え調べたら、蝿は蛹になる時は脱皮しないらしい、初めて知った。
終齢幼虫の外皮がそのまま固くなってその内側で蛹になり、これを囲蛹(いよう)って言って二重構造の蛹なんだってさ。
そんなこんなで寄生蝿の蛹を発見した事により、あの白い謎の点は幼虫の体表に付着した寄生蝿の卵だった事が判明した。
鱗翅目の幼虫(卵や蛹時代も含め)は蝿や蜂に寄生される事がよくある、というのが実感出来た。
んでもって、卵も体内に産み付けられたり、体表に産み付けられたり、餌になる植物に産んで宿主に食べてもらい体内に侵入したりと色々パターンがあるみたい。
更に寄生した蝿や蜂も、宿主の中で成虫になって出てくるものもいれば幼虫の姿で脱出してきて外で蛹になるものもいてバリエーションが豊富なんだなぁ、と感心。
上の方の写真で頭部近く、って書いてるけど、この尺取り歩行写真でよく見たら胸部背面ですな。
どこかに、「自分で取り除けない様に頭部に近い方に産卵する」との記述があったのを見つけた。
もし背面ではなく脚があるほうの腹面だったり、頭から遠い尻側だったりしたら脚や口を使って邪魔なものが取り除けるって事なんだろうか?とか疑問に思ったけど、まさかそんな事を確認した研究者はいないかも、ね。(いたとしてもネット検索で出てくるようなものは無いだろうけど)
★同じ属(Arichanna)の仲間★
シロホシエダシャク キジマエダシャク ヒョウモンエダシャク